本当に和菓子は太りにくいのか

和菓子とは

和菓子とは日本の伝統的なお菓子のことです。
しかしカステラや金平糖、ボーロなど、江戸時代にオランダやポルトガルから渡ってきた南蛮菓子についても和菓子に分類します。
明確に定まった基準があるわけではありませんが、基本的には明治以降に日本に入ってきた西洋菓子を洋菓子、江戸時代までであれば和菓子というように分類しています。

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和菓子の原料

原料によって洋菓子と和菓子を区別する方法もあります。
伝統的な和菓子には動物性の原料や乳製品を使用しないという特徴があります。
最近ではクリームの入った大福やお饅頭など、洋菓子の側面を持った和菓子が増えてきているので境界線は曖昧になっていますが、本来的には和菓子は脂質が低いものなのです。
これは和菓子の発展が茶道の発展と深く結びついていることに起因します。
茶道の作法ではお菓子はあくまでもお茶の引き立て役ですので、先にお菓子を食べきってからお茶をいただきます。
ここでこってりとしたクリーミーなお菓子をいただいてしまうと、口の中に残った脂肪分でお茶の味がわかりづらくなってしまいます。
さらに茶器に脂が残ってしまい、次にお茶を飲む人に不快な思いをさせてしまうことになります。
ですから和菓子には動物性の原料がほとんど使われていないのです。

和菓子には食物繊維が入っている

和菓子の原料には小豆をはじめとする豆類や、寒天の原料となる天草などを使用しているため、食物繊維や植物性たんぱく質と言った糖の吸収を穏やかにする成分が多く含まれています。
ですから甘みの強いお菓子ではありますが、ヘルシーな側面もあるのです。

和菓子は洋菓子より太りにくい

前述の通り、伝統的な和菓子には脂肪分が含まれていません。
対して洋菓子はバターやクリームなど高脂肪の原料を多用していますので、大量の脂肪分が含まれています。
もちろん和菓子といっても種類によってはクリームやバターが含まれていたりして、洋菓子と大差ないものもあります。
しかし砂糖と脂肪を一緒に摂取する洋菓子に比べると、脂肪分を含まず食物繊維や植物性タンパク質と一緒に糖分を摂取する和菓子のほうが太りにくいと言えます。
ただしどちらにも多量のお砂糖が使われていますので、血糖値の高い方には注意が必要です。

和菓子はいかがですか

つい華やかな洋菓子に目が行きがちですが、和菓子も四季折々の花や色彩を活かした美しいものがたくさんあります。
夏には透明感を活かした目にも涼やかなものや、冬には雪を表現した餅菓子など目にも楽しいです。
きょうのおやつに和菓子はいかがですか。

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