冬は大切な季節行事が豊富な季節
冬はクリスマスをはじめ、日本の伝統的な季節行事も多い季節です。
1年の始まりの1月と1年の最後を締めくくる12月が含まれるので、特に重要な季節行事とその行事を祝うお節句料理が目白押しです。
12月の大晦日には年越しそばを頂き、お正月には伝統の晴れの日の和食が勢ぞろいするお節料理を楽しみます。
節分には厄払いとしてイワシを使った料理や大豆を使ったお料理をいただくほか、関西を中心に風習がある恵方巻を食べる文化もあり、最近では全国へと普及しています。
近年ではお節料理や恵方巻を購入するご家庭が多いですが、かつては、どのご家庭でもお節料理を1品ずつ手づくりしていました。
黒豆に栗きんとん、お煮しめや昆布巻きにはじまり、エビや鯛などの焼き物など正月を迎える前に手づくりしたものです。
恵方巻もコンビニやスーパーなどで買うのが当たり前のようになっていますが、よしずをお持ちのご家庭なら、厚焼き玉子を作り、かんぴょうを煮て、甘酢で〆たエビなどを用意して、酢飯を作って自分たちで巻いて作ることもできます。
温かいお鍋を楽しもう
冬の和食に外せないのが鍋物です。
地域によっても、ご家庭によっても様々な鍋料理があり、最近ではトマト鍋やカレー鍋など洋風の鍋料理や、豆乳鍋や火鍋など新しいタイプの鍋料理も人気になっています。
1つの鍋に様々な具材を入れて簡単に調理ができ、栄養バランスもよく、体も温まるのが魅力です。
福岡で人気の水炊きをはじめ、名古屋で定番の八丁味噌を使った土手鍋、鮭など海の幸をたっぷり入れた石狩鍋をはじめ、冬の味覚を贅沢に味わうカニ鍋やあんこう鍋、牡蠣鍋も人気です。
ご家庭で好きなものを入れて気軽に作る寄せ鍋やちゃんこ鍋、煮込むほどに美味しいおでんも冬の和食として、1シーズンに何度も食卓に登場するのではないでしょうか。
鍋の〆には雑炊やうどんで、具材の旨みが染み込んだ汁の一滴まで余すことなく頂きたいものです。
旬の素材を堪能しよう
冬の寒い時期は野菜なども採れないイメージですが、冬に旬を迎える野菜は多いものです。
近年は年間を通じてスーパーに並ぶ野菜も多いので、旬が分かりにくくなっていますが、大根やほうれん草、白菜などは冬が旬の野菜です。
寒い時期は野菜が寒さに負けまいとエネルギーを凝縮させるので、甘みが高く、みずみずしさもアップします。
旬の野菜は1年を通じても最も栄養価も高くなり、美味しく食べられるので、おでんに大根を入れたり、旬のぶりと一緒にぶり大根にしたり、白菜をお鍋や漬物にしていただきたいものです。